編み物の本て・・・

編み物がしてみたくなって、ゆび編みなら毛糸だけでできるかと思い本買った。
「子供からお年寄りまでできる」って謳っている本。
最初に作品の写真が載っており、次にそれぞれの編み方を編み図と、簡単な説明文で解説。最後に基本的な編み方を説明してある。
確かにマフラーのいくつかはその基本の編み方を見れば出来る。しかし、帽子やベストなどになると、基本の編み方には載っていない編み方や、初心者には判らない用語がいっぱいで、全く編めない。
これは編み物の本に限ったことではないが、世の中の入門書というものは、大抵同じ過ちを犯している。
例えばこの編み物の本を例にとってみると、いきなり「二本取り」と言う言葉が出てくる。幸いネットで調べて二本の毛糸を重ねて編むのだということが判った。判っている人には説明するまでもない「常識」なのかも知れないが、初心者にはまったく判らない。恐らく自分が初心者だった時に、どの部分でつまずいたかと言うことを忘れてしまっているのだろう。
はっきり言えば初心者に者を教える時は、くどい程、同じことを繰り返さなければならないし、「こんなことくらい判るだろう」という考えは捨てなければならない。
ベテランの持っている「常識」を何も知らないのが初心者なのである。