バレンタイン・チョコレート

あるところに小学生の子供がいた。貧しくてぼろぼろの服を着、靴は履いていない。そして小学校にも行っていない。
その子供が持っているものは唯一チョコレート。子供はあなたにチョコレートを買ってくれと言う。
その時あなたはどうするだろう?可哀相に思い定価よりも高い金額で買ってあげるだろうか?それとも、子供を殴りつけ、チョコレートを奪い、十円玉を子供の前に投げ捨てて立ち去るだろうか?
普通の「常識」ある人なら、可哀相に思い定価か、それ以上の金額で買ってあげるだろう。
ところが、今現実に行われているのは圧倒的に、後者なのである。
貧しい子供からチョコレートを取り上げ、僅かの金しか支払わず、そのチョコレートを有名パティシエが高額な給料を取り、お菓子に仕立て上げたものを、「高級」だと喜んでバレンタインデーに貪り食っている。

チョコレートの原料であるカカオは、農場で子供を働かせ、安い賃金で買い叩いたものを使っている大企業が多い。
これに対してフェア・トレードと言う動きがある。
企業が農場と契約し、最低限の賃金を保障し、公正な価格で取引すると言うものである。生活の保障があれば、子供たちは働かされず、学校に通うことも出来る。

さてどちらを選択すればいいのか?大企業が不正な価格で子供を働かせて作ったチョコレートか?公正な価格で取引し、子供が生活の心配なく学校に通える状態でできたチョコレートか?

フェア・トレードのチョコレートが欲しくなった人は↓で買える。
http://www.peopletree.co.jp/07aw/07aw_f.html
ちなみに、フェア・トレードのチョコレートは有機農法で作られているし、そんな難しいことを抜きにしても、純粋に美味しい。