雨の日は気を付けよう

朝、満員電車に乗り込むと、後から更に人が乗ってきた。
なんとか体を車両に押し込むことは出来たが、そのサラリーマンは
乗り込むことに熱中しているあまり、自分が傘を持っていることを
忘れていたようで、閉まる扉に傘の先端が挟まれてしまった。
本当に先端の部分だったので、傘を挟みながらも扉はきっちり閉まって
しまい、再び明けて閉めなおすことはなかった。
サラリーマンが焦って傘を引っ張ったところ、先端部分が傘から外れて
しまい、先端部分だけが扉に挟まったまま電車は動きだした。
次の駅が近づくとサラリーマンはしゃがみこみ、先端部分を手で保持し、
駅について扉が開くと同時に、先端部分を無事救出したのであった。
挟まれたのが傘でよかったね。