鬼太郎君

仕事場の近所のコンビニで毎朝、その日の昼食を買う。
そのコンビニの店員の独りに背の高い、若い男性がいて、髪型がゲゲゲの鬼太郎のようであった。
鬼太郎君は対応が丁寧なのだけれど、前髪が顔に掛かるため、何かするたびに頭を振り、前髪を避けながら仕事をする。商品を袋に詰めるとき、つり銭を渡すとき、いちいち昔の女性アイドル歌手のように小首を傾げるような仕草をするのである。
しかし、今日も何時もと同じようにそのコンビニに行くと、鬼太郎君の前髪が短くなっていた。
店長にでも注意されたのだろうか?髪型全体を均一に短くしたのではなく、前髪だけを切っていたために珍妙な髪型になっていた。もったいないことである。