共犯者

ある町で火事が頻発した。
狭い限られた地域で次々と起きたので、
調べてみると放火であることが判った。
程なくして放火犯は捕まり、取調べが行われた。
犯人は中年男性で、罪を認めた。
男の職業はサラリーマンで数年前に妻と離婚。
23歳になる娘が一人いて、娘は仕事に就かず、
妻に代わって家のことを全て娘がしていた。
自供に基づき現場検証を進めていくと、
どうもおかしい。同時刻に別の場所でも放火されているところが
何箇所か出てきたのである。
これは共犯者がいるに違いないと睨んだ警察は、
すぐに共犯者を捕まえた。
その共犯者は娘である。
何故なら娘の職業は「火事手伝い」