階段

誰もいない階段
空気が駆け上り
影が濃く染着く

昨夜も通った階段
階段の先に小さな広場
桜の木が何時の頃からかわからないくらい昔から生えている

すれ違う人との高低の変化を感じ
空間に生きていることを再認識する

一段一段
登った分だけ位置エネルギーが高まり
一段一段
下った分だけ位置エネルギーが失われる

記憶の中の階段
その時登っていたのか下っていたのか覚えていない
何時のことかもわからない
その時も多分桜の木は生えていたのだろう

月を見上げた階段
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