2007-03-14 階段 誰もいない階段 空気が駆け上り 影が濃く染着く昨夜も通った階段 階段の先に小さな広場 桜の木が何時の頃からかわからないくらい昔から生えているすれ違う人との高低の変化を感じ 空間に生きていることを再認識する一段一段 登った分だけ位置エネルギーが高まり 一段一段 下った分だけ位置エネルギーが失われる記憶の中の階段 その時登っていたのか下っていたのか覚えていない 何時のことかもわからない その時も多分桜の木は生えていたのだろう月を見上げた階段