夢の中の街

夢に何度か同じ街が登場した。実際に行ったことのある街ではないし、見たこともない。しかし、部分的に色々な街の寄せ集めのようでもある。
その街は何処にでもあるような街なのだが、何故だか陰鬱な感じがし、足を踏み入れてはいけない雰囲気がある。
夢でその街に行くたびに、誰にも悟られないように、急いでいることを気付かれないよう、心は焦りつつも至って平静を装って歩く。得体の知れない圧迫感から逃れようと、常に心は焦っているのである。