サイコロ

一般的なサイコロには六つの目がある。
中には八面体や、十六面体サイコロなどと言うものもあるが、六面体が最も多い。
歪みなく作られたサイコロは、どの目も出る確立は六分の一ずつである。
仮に一の目が「幸せ」、六が「不幸」、その他の目を「普通」だと決めると、「幸せ」と「不幸」が出る確立は六分の一ずつで、「普通」は三分の二である。
これを一以外を全て「不幸」であるとすれば、「不幸」は六分の五になり、殆ど「不幸」である。
全ての目を「幸せ」だと思えればどうサイコロを振ろうと100%「幸せ」しか出ない。
一だとかニだとか、サイコロの目には数字を表す記号である点が刻まれているが、別にこれは「いろは」でも「ABC」でも何でもよい。要は他の面との区別さえつけばよい。それぞれの目に意味はない。
そこに意味を付与するのは人間で、その意味の与え方はそれぞれ自由である。そうであれば全ての目をすべて「幸せ」とした方が得だろう。