雑草魂

エリートではない人が地道に努力して成功すると、「雑草魂」などと言う。
目立たない存在で踏みつけられても力強く生きている、そんな印象から
雑草魂などと言うのだろう。
しかし、当の雑草からすれば、「雑草」と呼ぶのは人間の勝手であって、
彼らからすれば、花屋で売られるような綺麗な草花と対等である。もっと
言えば、綺麗とか汚いとかも人間が勝手に決めたことである。
雑草は雑草の生を、そのままに生きているだけ。
劣等感も持たなければ優越感もない。他の植物を自分とを比べたりもしない。