驚いた!

前から歩いてくる初老のサラリーマン。
額から後頭部に掛けて頭髪がなかったのだが、なんとその頭髪のない
頭頂部から白い煙が出ている!
次第に近づいてくる初老のサラリーマン。
彼は手で、その煙を撫でつけた。そう、側頭部からすだれのように
頭頂部へ撫で付けていた白髪が、風で煙のように揺らめいていたのだった。