ホワイトバンド

世界の貧困を根絶するためのホワイトバンドの購入者から事務局に批判が出ているらしい。
批判している人たちは殆どが、直接食糧支援などを行うための寄付だと思っていたらしい。こんなものは「ホワイトバンドって何だろう」と思ってサイトをよく見ればわかることである。
1980年代に、バンドエイドを初めとする各種のチャリティーコンサートやアルバムで、アーティストが集めた収益を貧困にあえぐ国々の食糧支援に使った。しかし、そのときの食糧支援は一時凌ぎでしかなく、20年経った今も、それらの国々の状況は変わっていない。その反省を踏まえて、永続的に支援し続けるには先進国の協力によってシステムを構築しないと無理だと言うことで、先進国首脳に働きかけるために、今回のホワイトバンドの運動がはじまった。そういうこともサイトに書いてある。それにサイトには、「ホワイトバンドを買わなくても、何か白いものを腕に巻くだけでよい」と言うことが書いてある。
「募金でなかったら買わなかった」などと言っている輩は、問題について真剣に考えていませんと言っているようなものである。
ネットでホワイトバンド運動について、イギリスの植民地支配によって齎された貧困の尻拭いを各国にさせるための策略だと批判している人もいるが、誰の責任かなどと議論しているような状況ではないし、先進国に住む人間としてまったく無関係であるとは言えない。