フィクション

フィクションにもリアリティが必要である。おとぎ話なら別だが、刑事ドラマや日常を描く作品では、些細な描写でも「嘘」が感じられると、一流のエンターテイメントにはなりえない。
踊る大捜査線」を始めてまともに見た。物語は確かに面白かったが、色々、「あれ?」と思ってしまうところがあった。スミレが撃たれた時の体の角度がおかしい。同じ高さのところに立っていて撃たれたにしては、どうも高いところから撃たれたような角度で弾丸が入ったように見えた。
そして彼女が「弾をとりだして・・・」と言っているし、その後室井に青島が「弾でペンダント作る・・・」と言っていた。どうも物語内では弾丸が体内にとどまっていることになっていたようだが、背後から撃たれ胸の方でも血が噴出していたのだから、どう見ても貫通していると思うのだが・・・。
そもそも、商業施設が沢山あるあの地域で封鎖など出来ない。封鎖した間の商業施設がこうむる損害を補償することを考えれば、「封鎖して」と言う命令自体が元々無理である。
工事途中で放棄されているビルに住んでいるのはいいが、電気はどうしていたのだろう?無駄なところまで沢山つけていたが、元々建設していた会社に電気代の請求が行くので、すぐにばれるだろう。